慶太とはとっても順調。今の病院に変わってから慶太は週2回くらい休みがあるし、当直の次の日はたいてい休み。ただ、呼び出しは多いから、あんまり遠出はできないけど。

大学が終わって、慶太の部屋に行った。今日は休みって言ってたのになぁって思いながら、鍵を開けて入ったら、机に、置き手紙があった。
「ごめん、呼びだしあったから行ってくる。」
あーぁ。まぁ、しょうがないや。ご飯作って待ってようってご飯作ってテレビつけて待ってたら、ウトウト眠っちゃってた。
「美奈?ただいま。こんなところで寝てたら風邪引くよ。」って慶太がブランケットをかけてくれたけど、遅かったみたいで、鼻水が出始めて、ノドがヒリヒリしてきた。
「美奈。ごめんな。俺のせいで風邪ひかしちゃったな。熱も出てるんじゃないか?」って熱計ったら38度あった。
一緒にご飯食べたけど、私は食欲なくて半分くらい食べた。
慶太のベッドに連れてかれて、寝かされた。鼻水がとまらないからティッシュが手放せない。
泊まってくつもりじゃなかったから、お姉ちゃんに言ってないって慶太に言ったら、俺が電話しとくよって言って、電話かけはじめた。
「もしもし、岩本です。美奈、風邪ひいちゃって、今日は、ここに泊めます。・・・鼻水とノドやられてて、熱も38度あるので、薬が常備薬くらいしかないのですが、もし、しんどそうなら、こっちで病院に連れていくので、はい、大丈夫です。」とかいろいろ話してるのを聞いてた。
慶太が聴診器もってきて、「美奈、診察するよ。服めくって。はい、息すって、はいて・・・はいいいよ。ノド診るよ。あーん・・・あぁ、ノド痛いだろ?」
「うん。」
「明日、病院行こうな?」
「イヤだ。寝てたら治る?」
「いや、扁桃腺腫れてるから、抗生剤飲んだ方が早く治るよ。今のところはどうするかなあ?眠れそうか?」
「うん。」
「眠れるなら、寝なさい。薬が鎮痛剤くらいしかないし。寝れないようなら飲んでみるか?」
「大丈夫。一緒に寝て?」
「美奈は甘えん坊だなぁ。」って、腕枕してくれて、眠ってしまった。