翌日、朝起きたら、頭がクラクラする・・・。
ヤバイ。熱があるんだ・・・どうしよう・・・。

「美奈〜、早く起きなさい。遅刻しちゃうよ〜。」
お姉ちゃんが入ってきて、私の様子に気づいて、「美奈、しんどいの?」といいながら
おでこに手を当てて、「熱があるよ。ちょっと待ってなさい」

「修、美奈が熱出しちゃった・・・」
「美奈ちゃん熱高そう?体温計持ってきたよ。聴診器とってくるから熱計っといて・・・」

ピピピッ
「8度7分もあるよ。学校は休みだね。」
「美奈ちゃん、胸の音聞かせてね。息止めないよ、スーハーしてごらん・・・はい、いいよ。
のど見せてね。あーんして・・・」
「イヤだぁ。」
「美奈、声かれちゃってるね。のど痛いんでしょ。ちゃんと見てもらおう。口開けなさい。」
「怖くないよ、見るだけ。あーんして・・・。」ぐいってあごを引いて見られた。
「はれちゃってるね。痛いね。点滴した方がいいから、病院行こうね。」
病院、点滴って・・・怖くって、イヤイヤしてたら涙が出てきた。
「俺が連れて行くし、午前中は、外来担当だから、外来で点滴して、昼休みにつれて帰るよ。優香はいつ頃帰れそう?」
「午前中、仕事行けたら、昼から休む段取りして昼には帰れる」
「じゃあ、そうしよう。」

どんどん、二人で相談して決められちゃう。病院いやだなぁ・・・って思いながら、ウトウト眠っていたら、お姉ちゃんが来て、着替えさせてくれた。
「美奈、ごめんね。ついて行けなくて。修に診てもらってね。お昼には帰るからね。それと、学校に休みの電話したら、進路希望調査は来週でもいいって言われたよ。安心しなさいね。」

「さあ、美奈ちゃん行こうか。」

修先生の働く病院に連れてこられた・・・