気がついたら、お姉ちゃんの顔が見えた。
「美奈?気がついた?ちょっと待ってね。」ってナースコール押したみたいで、すぐ「どうしました?」って聞こえてきて、お姉ちゃんが、私が気がついたとか話してた。
少ししたら、慶太と修先生が来た。
「美奈?どこか痛いとかある?熱計らせてね。」って体温計を挟まれた。
熱は39度あって、酸素マスクも点滴もはずしちゃダメだって言われた。
聞いたら、診察室で気を失ったらしい。結局、診察結果は肺炎で、しばらく入院しなきゃいけないんだって・・・。

お姉ちゃんが、着替えとか取りに家に帰ってくるって言って部屋を出ていった。
お姉ちゃん、お腹大きいから悪いなって思っちゃったけど、修先生も慶太も大丈夫だよって言って、早く元気になることだけ考えようって・・・

とにかく、すごく怠くて、また、ウトウトと眠ってしまった。
お姉ちゃんが病室に来た音で気がついた。
お姉ちゃんに、「美奈が、診察室で気を失ったって聞いたときには、本当、ビックリしたわよ。もう、何にも持たずにあわてて来ちゃったんだよ。」って言われた。
「ごめんなさい。あんなになるなんて思わなかったの。慶太にいろいろ言われたのとか覚えてるし、返事もしようと思ったし、注射もイヤだって思ったけど、わからなくなっちゃったんだ・・・」
「そうなんだね。じゃあ、美奈もビックリしたね。熱も高いし、しばらくは辛いかもしれないって言われてた。点滴で薬を24時間ずっと入れるんだって。美奈?お姉ちゃん泊まろうか?」
「ううん。大丈夫だから、お姉ちゃんは、家に帰って寝て。赤ちゃんだって疲れちゃうよ。お願い。お姉ちゃんには元気で赤ちゃん産んでもらわなきゃだし。私は大丈夫だから。」
「でも、心配だなぁ。」