夕方になっても、ぜんぜん熱は下がってくれなかった。
慶太に、インフルエンザかもしれないし、一回病院行って検査したほうがいいって言われ、連れて行かれた。
慶太に、「今日は、修先生も外来にいないし、今日の外来担当の先生に診てもらうことになるけど大丈夫か?」って聞かれた。
「慶太がいい。。。知らない先生だったら、イヤだ。」
「そっか、わかったよ。俺が診るようにするから。」

しばらく待ってたら、呼ばれたから慶太と一緒に診察室に入った。
「お待たせしました。あれっ慶太じゃん。」って慶太と同期の先生がいた。
「悪いね。美奈、熱が続くから、インフルの検査したいんだけど、俺が診てもいい?」
「あぁ、いいよ。じゃ、キット持ってくるな。その間に聴診とか済ませといて。」って言って行っちゃった。
慶太に、「じゃあ、美奈、胸の音きくからね。ゆっくり息して・・・。はい、いいよ。のど見せて、あーん・・・はい、いいよ。」「慶太、持ってきたよ。じゃあ、美奈ちゃんは、慶太の方を向いて、すこし顔を上にむけるよ。押さえてるから、慶太がしてあげて・・・」
「はい、いくよー」
「あっ、痛い・・・涙・・・うっ、グス・・・」
「はい、おしまい。」
「結果でたら、呼ぶから、もうちょっと、待ち合いで待っててね。」って言われ、涙を拭いながら診察室を出た。