「美奈ちゃんっ。」
目が覚めたら、市川先生がいたからびっくり。
「あれっ、先生、今日、お休みじゃないの?」
「うん。休みだったよ。急遽、当直になっちゃったから、来たんだよ。
食欲ない?今日は、一日、ほとんど食べてないって聞いたよ。夕食は手つかずだったって・・・」
「うん・・・」

ガラガラ(ドアがあいて)
「美奈〜」
「お姉ちゃん!」
「市川先生、先ほどはどうも」
「いえ、こちらこそ・・・」

お姉ちゃんと先生、何かあったのかなぁ?

「さて、美奈ちゃん、ちょっと、診察させてね。服めくって・・・、ノド見せて、あーん・・・
うーん、熱も測ろうね・・・」
ピピピッ
「38度9分あるよ。高いなぁ。今日、注射はがんばったんだよね。今、しんどいでしょ、点滴しようかね。」
私は怖くて首を横に振った。
お姉ちゃんが「美奈、言うこと聞いて、早く元気になろうね」って言ってくれたけど
私は、イヤイヤと言いながら涙が出てきちゃった。
でも、そんな私にお構いなしに、先生は点滴をとりに行っちゃった。
お姉ちゃんが「点滴、がんばったらいいこと教えてあげる。泣かずにがんばりなさい。」って。
「いや!点滴だけはイヤ!でも、いいことって何おしえて??」
「ダメよ。点滴終わるまでは教えない。」

先生がきて、お姉ちゃんに押さえられて、消毒されて・・・
「チクってするよ。」
「痛いーーー!」
「もう、終わったよ。1時間くらいかかるから、ゆっくりしていてね。じゃあ、また、来るから。」
と先生は出て行ったあと、
なんと、お姉ちゃんから、衝撃の告白!!
今日のお姉ちゃんのお見合いの相手が、市川先生だったって・・・