お医者さん嫌いなのに・・・

慶太が注射や点滴の用意をしている間に私は診察室に椅子を1つ運んだ。お父さんとお母さんに、いつもの患者さんの椅子と運んだ椅子に座ってもらうようにした。

点滴と注射を乗せたワゴンを持ってきた慶太は、「ゆいちゃん、身体を少し、向こうに向けるよ。」って行って横向きに寝かせた。
ぐったりして反応の薄いゆいちゃんだったけど「何するの?」って弱々しい声で聞いた。
「ゆいちゃん、ちょっとだけ、チクってさせてね。直ぐ終わるからね。」って慶太は、ゆいちゃんのズボンと下着を少し下げて、腰とお尻を少しだけださせた。
「いや〜」ってゆいちゃんが泣き声をだして。
「いやだね〜。すぐ終わるからね。ごめんね〜」って慶太は言いながら、注射をさした。
「痛いっ!うーー涙」
「もう少しだよ。はい、おしまい。ちょっと揉むよ〜」ってちょっと揉んですぐに、絆創膏を貼って下着とズボンを戻して身体を仰向けに戻した。
慶太はゆいちゃんの顔をしっかり覗き込んで、「気分は急に悪くなったりしてないね。うん。大丈夫そうだね。じゃ、もう1個頑張ってね。」って今度は腕をとって、袖を捲った。
「いやだぁっ」ってゆいちゃんが腕を上げた。
「お母さんかお父さんに抑えててもらおうね。。。すみません、腕のここを抑えててもらっても良いですか?はい、ここをそっと、でも動かないように。。」
点滴を構えて、慶太が針を刺した。
「痛っ!」
「痛かった?もう入ったよ〜。もう痛くないでしょ?」点滴の滴下スピードを調整して、慶太は後片付けをした。
「点滴は1時間くらいかけて入れますね。ゆいちゃんは眠ってていいよ。」って診察台から落ちないように柵を上げた。