お医者さん嫌いなのに・・・

お姉さんからショッピングのお誘いがあったのは、あれから3週間ほど経ったときだった。
土曜の午後から2人で出かけた。慶太はクリニックでレセプトとか色々と経営者としての仕事とかもしてるって言ってた。

デパートに行って、あれこれ買い物して、レストランで夕ご飯も食べて帰ってきた。
お姉さんは、妹が欲しかったのよ〜と言って、慶太と結婚して以来、ちょくちょく一緒に買い物行ったりして、その度に、あれこれとプレゼントしてくれる。今日も、素敵なワンピースを買ってもらった。

家に帰ったら、慶太は、リビングで医療雑誌を読んでた。本当、暇さえあれば勉強してる・・・

「ただいま」
「おかえり」
「また、お姉さんに買ってもらっちゃったよ。」
「よかったじゃん。お姉ちゃんも美奈が喜んでくれるから嬉しいんだよ。つきあってやってくれてありがとう。疲れてないか?」
「大丈夫だよ。私も楽しかったよ。でもね、ご飯、お姉さん、残してた。いつもなら食べるのに。。。元気だって言ってたけど。」
「そうか。あんまり胃の調子とか良くないのかもな。ま、しんどくなったら言ってくるだろう?」