お医者さん嫌いなのに・・・

翌朝、咳はだいぶん治まったけれど、身体を横にして寝ると息が苦しくて、ベッドではクッションにもたれている。
点滴は外してもらえてなくて、新しい点滴パックに付け替えられてる。慶太に聞いたら、もっと良くなるまで点滴つづけるように針も持続点滴用の留置針を使ってくれてるらしい。

ベッドから起きだして、点滴台を転がしながらリビングに行ったら、慶太が、「どうした?しんどい?」て聞いてきた。
「ずっと寝てられないよ。」って言った。本当は頭痛がしてきてて、熱が出そうって思ったんだけど。。。
「美奈?ソファーに座ってごらん。お茶持っていくから。」慶太がマグカップもって隣に座ってくれた。
「美奈?熱計ろうか?」って聞いてきたから
「ううん、いい」って言ったのに、計りなさいって体温計を挟まれてしまった。ぎゅって抱きしめて、、、ではなく抑えられてしまった。
「あつい身体してる。熱出てきてるな。。。」慶太に言われて、悲しくなってきた。

体温計がなって、みたら、38度だった。慶太には様子見だなって言われて、もってきてもらったお茶を飲んだ。
お昼ご飯も少しは食べたけど、食欲が落ちてる。息苦しさは身体を起こしてると大丈夫だけど、寝ると咳もでる。

夕方になって、すごーく怠くなってきて、ソファーで点滴されながらぐったりしてきてしまった。
近くで学会誌を読んでた慶太が、「美奈?熱上がってきたんじゃないか?」って額に手をあてた。
「慶太の手、気持ちいい・・・」って言ったら、「俺の手が冷たいんじゃなくて、美奈が熱いんだよ。」と言って
体温計をはさんだ。

体温計がなって39度8分もあって、びっくりしてると「何度だった?」と慶太が体温計をみた。
「あらら、こんなに上がっちゃうとは思わなかったなぁ。ちょっと診察して、解熱させた方がいいかな。」って言われた。
診察されながら、注射かなって思って不安になってた。
「美奈、喘息の方はだいぶん良くなってきたよ。明日には治ると思うから、点滴は明日まで続けような。熱の方はせっかく治まった発作がぶり返しちゃいけないからね。嫌だと思うけど、注射で下げような。」って言われてしまった。