お医者さん嫌いなのに・・・

実家についてすぐ、潤くんの部屋に行って
「潤くん、ちょっと診察させてね〜。熱は39度7分かぁ高いね。。。」と慶太が一通りの診察をした。

慶太「扁桃腺が腫れてるし、咳は鼻水と喉の炎症のせいだね。潤くんは普段は何も薬とか飲んでないよね?」
お姉ちゃん「えぇ、この子は健康だけが取り柄のような子だもの。こんなの幼児の時以来でびっくりしちゃった。」
慶太「そりゃ、びっくりしたね。部活とか勉強とか疲れが溜まっちゃったかな?」
潤「昨日まで定期考査だったし、来月はバスケの試合がある。すぐ治る?明後日の練習試合に出たい。」
慶太「そうか。明後日?明後日はムリだと思う。2〜3日は熱が続くだろうし、喉の痛みもすぐには引かないかなぁ。1週間くらいは体を休めてあげてよ。熱が下がったら学校は行ってもいいけど、体育はお休みしてさ。」
潤「えぇ、そんなの嫌だよ。」
お姉ちゃん「潤、慶太さんの言う通りよ。練習試合に無理するより、来月からの試合に備えた方がいいじゃない。」
潤「・・・」
慶太「潤くん、お母さんの言う通りだよ。さてと、少しでも早く良くなるように注射と点滴と頑張れるかな?」
潤「頑張れない。注射はイヤです。飲み薬だけにして。」
慶太「もちろん、飲み薬も飲んでもらうけど、ちょっと脱水気味だよ。喉が痛くで水分取れてないでしょ?早くバスケできるように頑張ろうね。」
慶太は、潤くんから見えないように注射と点滴を用意して、
慶太「潤くん、うつ伏せになってごらん。」って潤くんをうつ伏せにして、ズボンを少しずらした。
潤「えぇ、何するの?」
慶太「注射打つよ。」
潤「イヤだよ。」って暴れて布団をかぶってしまった。
慶太「潤くん、頑張ろうよ。」
潤「いや」
お姉ちゃん「潤、いい加減にしなさい。」と布団をはいで、潤くんを抑えて「慶太さん、お願いします。」
慶太「潤くん、すぐ終わるからね。はい、チクってするよ・・・」
潤「痛いっ!!」
慶太「はい、終わり、よく頑張ったね。あとは、点滴しようね。腕出せるかなぁ?」
潤くんはちょっと涙目になってたけど、おとなしく腕を出して点滴を受けた。
潤「もう痛いことしない?」
慶太「もうしないよ。点滴が終わったら、そっと抜いてあげるし、抜くのは痛くないからね。寝てていいよ。」

点滴が終わるまでリビングでお茶飲んで、お姉ちゃんと話ししてたら、修先生から電話がかかってきた。
慶太が修先生に潤くんの様子とか話しをしてた。

点滴が終わって、帰る時に、慶太が、明日も点滴した方がいいと思います。うちの医院に来てもらっていいし、潤くんが動くのしんどいようなら、夕方また往診にきますって言って帰った。