ノドが痛くて、声が出せないから、ただただ涙を流していると
「さぁ、用意できたよ。注射は痛くないようにお尻にしようか?腕よりお尻の方が痛くないから」
って先生が言い出して、
ノドの痛みも忘れて「イヤ!!注射しない!!!お姉ちゃん、助けて!(号泣)」と大泣きしながら叫んじゃったのに、お姉ちゃんも先生も、お尻のが痛くないからって私のパジャマのズボンを下げちゃった・・・
もう、泣いても暴れても、全然ダメ・・・
イヤーって言いながら、泣いているところに、チクッってきてズシンって痛みがきた。
「痛いーーー!!!号泣」
「美奈ちゃん、よくがんばったね。終わったよ。もう大丈夫・・・」って先生が言って、お姉ちゃんが注射跡を揉んでくれた。
顔が上げられないまま、泣き続けてると、お姉ちゃんがパジャマを直して、布団をかけてくれて「美奈、もう大丈夫だからね。がんばったね。点滴は、もうちょっと落ち着いてからにしてもらおうか?」って言って、私の背中をポンポンしてくれて、泣き疲れた私は眠ってしまった。

どれくらい、眠っていたのか、目が覚めたら、腕に点滴がしてあった。
きっと、眠っているうちにってしてくれたんだ・・・って思っていると、ドアがあいて
「美奈、起きたの?気分はどう?」ってお姉ちゃんがきいたので
「大分、楽になった気がする。声も出しやすくなった」と言うと
お姉ちゃんが「良かったね。熱計ってみようか?それと、修が、美奈ちゃんに嫌われちゃったかなぁって心配してる。」って言いながら、体温計を挟んでくれた。
「修先生のことは嫌いじゃないけど、注射はイヤなの・・・」って言ってたら体温計がなって
お姉ちゃんが「熱下がってるわよ。じゃあ、修が来てもいい?」って聞いたので
「うん。」って言ったら。呼んでくるねって行っちゃった。