『だって先生好きだもん』

そのまま、少し上目遣いで先生を見上げて言う。

嘘も偽りもない、
正直な、あたしの気持ち。


だけど先生は違う。



「俺も永見好きだぞ」


そうやって、平気な顔して言う先生はやっぱりずるい。


嘘だとわかってても、カァッと赤くなる頬。
熱くなる身体。

バカ正直な、あたし。