「永見ー…」 ハッとして振り返る。 好きな、大好きな先生。 二年、経ったんだよ。 あたし、待ってたよ。 『先生……っ』 先生、やっぱり大好きです。 「ありがとう、 待っててくれて。永見」 あ、違うか。 と先生は小さく呟いた。 「絵美、好きだよ」 どうしようもないくらい、涙が溢れ出した。