「永見がここの絵を描いてくれてよかったよ。
俺の一番好きな場所を」



…先生。
そんな期待させるようなこと、笑顔で言わないでよ。


あたしが無言で俯くと、先生はまたいつものように頭を撫でてくれる。





やっぱり好きだなって思った。
彼女いるかもしれないけど。
でも、やっぱり好きだ。


優しい先生も、頭を撫でるちょっとずるい先生も、彼女と笑顔で話をする先生も。


全部、全部好き。