「…と、こんな感じでどうだ?」

先生の持っているパレットの先には、様々な色が出来上がっていて。


ほんとに、すごいと思った。

まだ蝶に色を付けたわけじゃないのに。
“色”だけで、こんなにも惹かれることなんてないから。


だからつい。


『きれい…』


そう、呟いてしまったんだ。