そう言うと先生はポケットに手を入れて白い紙を取り出した。

そしてそれをあたしに渡した。


あたしはよくわからずに首を傾げて先生を見る。


「それ、俺のケー番とアドレスな。空いてる日は連絡して。
悪用なんかすんじゃねーぞ?」


ア、アドレス!?
うそ…有り得ない。

びっくりしすぎて声が出ない。

だって、うれしいんだもん。

春休みには会えないと思ってたのに…
連絡先まで教えてもらっちゃって、学校でも会えるなんて。


信じられない、ほんとに。