『春休み、学校開いてるのかな…』


「学校なら解放してるぞ」



え、この声…


「あー!藤堂先生!
どうしたんですかぁ?」


沙希がチャンスとばかりにあたしの背中を押す。


ちょ、沙希なにやって…っ!


あたしは急な展開に焦りと驚きを隠せない。

そんなあたしを見ている沙希はなんだか楽しそうだ。

っていうか、絶対楽しんでる。




「いやぁちょっと用があってな。
永見、春休みの予定はもういっぱいか?」