だって、ほんとに出てきたんだもん。 慌てて、大荷物抱えて。 忙しそうに車へ走って行く、先生が。 なんであんなに急いでるんだろう。 普段みない姿だからかな。 なんだか可笑しくて、笑っちゃう。 すぐ側の机に座り 頬杖をついて先生を見つめる。 『あ、躓いたっ!』 アハハって。 今度は大きな声で笑う。 だって、今躓いたところなんにもないよ? 先生、可愛すぎるよ。