だからこそ。
こんな形で出会えるなんて、
しかも相手が先生だなんて。

うれしすぎて、やばい。



「ちょっと、絵美顔真っ赤!」


沙希は笑いながらあたしにそう言うけど。

しょうがないよ。
こんなにうれしいことない。




『どうしよう、もうあんまり時間ないよ…』


プレゼントとか、あげたい。
もっと早く知ってたらいっぱい準備できたのに。


「じゃあさ、絵美の描いた絵をあげたら?
先生、絵美の絵好きじゃん!」


絵、かぁ…

確かに先生はよくあたしの絵を褒めてくれるけど。