当たり前のように交わす言葉。
険しい道が多いからか、こうしたやりとりが今日はずっと続いていた。
オーハルは手際よくテキパキとロープを外してまとめている。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
まとめたロープを渡され、シイラはカバンの中にしまった。
再び手元に帰ってきたカバンを肩にかけて立ち上がろうとする。
しかしふいにシイラの横を通り抜けた風に誘われて一息つくために空を見上げ目を閉じた。
鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
心が洗われたようで、それだけで気持ちが穏やかになった。
「綺麗な空気。」
「そうですね。」
シイラとオーハル、2人が思っていた事は同じだったようだ。
ゆっくりと肺に吸い込んでこの新鮮な空気を身体中にめぐらせる。
火照った身体が冷やされ、疲れが癒されるようだ。
気持ちがいい。
「少し、休みますか?」
目を閉じたまま何度も深呼吸を繰り返すシイラにオーハルが尋ねた。
甘やかすような優しい笑みにシイラは首を横に降る。
険しい道が多いからか、こうしたやりとりが今日はずっと続いていた。
オーハルは手際よくテキパキとロープを外してまとめている。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
まとめたロープを渡され、シイラはカバンの中にしまった。
再び手元に帰ってきたカバンを肩にかけて立ち上がろうとする。
しかしふいにシイラの横を通り抜けた風に誘われて一息つくために空を見上げ目を閉じた。
鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
心が洗われたようで、それだけで気持ちが穏やかになった。
「綺麗な空気。」
「そうですね。」
シイラとオーハル、2人が思っていた事は同じだったようだ。
ゆっくりと肺に吸い込んでこの新鮮な空気を身体中にめぐらせる。
火照った身体が冷やされ、疲れが癒されるようだ。
気持ちがいい。
「少し、休みますか?」
目を閉じたまま何度も深呼吸を繰り返すシイラにオーハルが尋ねた。
甘やかすような優しい笑みにシイラは首を横に降る。



