しかし2人にとってはそれどころではなかった。
シイラにはなんとなく偉い人なのだということが分かり感心している程度だろう。
しかしオーハルは違った。
中央区がどういう所かも知っている彼には信じがたい出来事だ。
それが顔と態度に出ていたのだろう、シイラはオーハルの変化に気付いて彼を覗きこんだ。
「オーハル?」
シイラの声が聞こえた瞬間、オーハルが腰を抜かして体勢を崩す。
「オーハル!?」
「大丈夫ですか!?」
両脇を支えられていたから地面に倒れるようなことにはならなかったが、その衝撃は十分に周りを驚かせた。
オーハルの顔は彼の腰と同様、表情も力を無くしている。
「オーハル?どうしたの?」
シイラも見たことがない彼の表情を見て驚いているようだった。
「私たちは既に…辿り着けていたのか…。」
「えっ…?」
力のない呟きはシイラに聞かせる為ではなかった。
シイラにはなんとなく偉い人なのだということが分かり感心している程度だろう。
しかしオーハルは違った。
中央区がどういう所かも知っている彼には信じがたい出来事だ。
それが顔と態度に出ていたのだろう、シイラはオーハルの変化に気付いて彼を覗きこんだ。
「オーハル?」
シイラの声が聞こえた瞬間、オーハルが腰を抜かして体勢を崩す。
「オーハル!?」
「大丈夫ですか!?」
両脇を支えられていたから地面に倒れるようなことにはならなかったが、その衝撃は十分に周りを驚かせた。
オーハルの顔は彼の腰と同様、表情も力を無くしている。
「オーハル?どうしたの?」
シイラも見たことがない彼の表情を見て驚いているようだった。
「私たちは既に…辿り着けていたのか…。」
「えっ…?」
力のない呟きはシイラに聞かせる為ではなかった。



