つられて足を止めると、繋いでる手が引き寄せられて、鞄をもったはるの右手が、私の腰をささえた。

あっ、と思った時には、啄ばむようにうばれた唇。

大きな口で、笑うはる。


「…ずるい。私だって負けてないから」


してやったりと笑うはるの肩に手を添えて。

15cmくらいあるその身長差をなくすように、
つま先を伸ばして、キスをした。



…これからも、こんな風に。

惜しみない愛を、惜しみなく伝え合おう。


はるがくれたインフィニティのデザインが施されたリング。


その意味を、長い先、未来の私達が実現できるように、愛情を、育んで行こうね。


夢ではなく、現実の世界で。

恋人の先を、一緒にみつけていこう。



他の誰でもない。

はると私の、2人でー…