それから酒を飲みながら、いろいろ話した。
途中、何回か女が話し掛けてきたけど、無視。
その度にオカマは"ほんとに変わっちゃったのね〜"と感心してた。
だけど俺はそれどころじゃなく、ソワソワして気が気じゃない。
珠莉と離れているとやっぱり心配だ。
「悪い、帰る」
「また来てね〜」
飲みかけの酒を残したままクラブを出た。
車は………頼みたくないけど、輝秋達に任せよう。
タクシーを捕まえて急いで家に帰った。
玄関の扉を開けるとリビングの電気がついているのがわかった。
まだ起きてるのか?
リビングに行き、確認すると珠莉はソファーの上で眠っていた。
待ってくれたのか?
ふっ………
そうだったらいいけどな………
俺は起こさないようにそっと抱き抱え、ベッドまで運び、珠莉の額にキスを落として寝室を出た。



