「まぁ……そんなとこ」
「それは女の子達が悲しむわね〜。
ここにはあなた狙いの子がたくさんいるのに。
今もほら…………」
言われて周りを見ると女達がこっちを見ていた。
昔の俺なら来るのも拒まずだったけど、今は………
「興味ねぇ」
「あら?どういう風の吹き回し?
彼女が出来てもあなたはやりたい放題だったじゃない」
確かにそうだったけど……
ふと、珠莉の顔を思い出す。
珠莉……
俺はお前が好きだ。
例え珠莉が他の男を好きになっても手放したくない。
「あなたを一途にさせる女ってどんな子かしらね〜
会ってみたいわ〜」
ボーッとしてたけど、オカマの声で我に返る。
「それは無理だな。
ここには絶対に連れてきたくない」
「どうして?」
「ここは危険すぎる。
飢えた男どもがいっぱいいるだろ?」
「そんなに好きなのね〜
つまらないわ〜」



