おじいちゃん………



ちゃんとわかってよかった……




会っているのに、気づかないままなんて、悲しい………



だから……今日は、ほんとによかった……





「ありがとう………」





お母さんとお父さんの写真を見ながら、そう呟いた。




「おじいちゃん、三津木家には………戻らないの?」




陽翔を抱いている、おじいちゃんに声を掛けた。



「ああ………時間が経つと……中々ね……」




そっか………



「では、家にぜひ、遊びに来て下さい」




翡翠が、そんなことを言った。






「いいのか……?」



「ええ、もちろん」



「ありがとう……」



消え入りそうな声で、おじいちゃんはそう言った。




「おじいちゃん、これからもよろしくね」



「ああ、こちらこそ、よろしく」



そうして、陽翔を囲み、三人で笑いあった。