☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




え…………?





次第に翡翠の顔が歪んでいく。




「う、うそ……でしょ……?
だって…さっさっき、結婚…相手の、っところに…行くって……」





そう言って、出て行っちゃったじゃない……





「だから、結婚相手のところに来ただろ?

俺の結婚相手は、珠莉だけだ」




その言葉に、涙が溢れた。


「う゛〜〜っ……ひ、すぃ………っ」




翡翠はわたしの頭を優しく撫でた。



「珠莉、返事は?」




そう、優しい笑顔で聞いてきた。





「そんなの………決まってるっ………」




当たり前だよ。


でも、ちゃんと言葉にしなきゃ、伝わらない。



わたしは、一つ呼吸してから翡翠に返した。












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