☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】





一瞬、何が起こったのかわからなかった。




翡翠の名前を呼ぼうとした瞬間、フラッ...と立ちくらみを起こした。






お腹の重いわたしは、もちろん、踏み止まることは出来なかった。





倒れるっ!!!














そう、思った瞬間…………懐かしい匂いが鼻を掠めた。





そして、わたしは倒れることなく、誰かに抱きしめられた。






一瞬、葵ちゃんかと思ったけど……この……匂いは………





でも………さっき……部屋から出て行ったはず………


だけど……この……抱きしめられている感覚は………忘れるはずない………懐かしい感覚。





でも………でも………





わたしの頭の中は混乱していた。




そして、わたしは次に頭上から降ってきた言葉と言った人により、さらに混乱することになる。






「ごめん、珠莉。
悪ふざけしすぎた………」