☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




翡翠は少しずつこっちに近付いてくる。




「ちょっと待って。
どうして、翡翠がここにいるの?」





わたしがそう言うと、翡翠は進めていた足を止めた。






「それは、ね、珠莉ちゃん。さっきテレビで………」



「いい、俺が言う」






間に入って仲介してくれようとしてくれた葵ちゃんの言葉を遮り、翡翠が口を開いた。







まだ、結治さんも説得出来てないのに………





「会社は?大丈夫なの?
戻らなくていいの?」





本当はものすごくうれしいはずなのに………




素直になれない……







「珠莉」






翡翠の優しい声が、わたしの脳内を狂わせる。




今にも抱き着いてしまいたい。


傍にいきたい。