☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】





そんな思いを口にした時………




「珠莉ちゃん!ちょっとこっちきて!!」




従姉妹である葵ちゃんが、あわてふためきながらわたしの部屋へと入ってきた。



「?葵ちゃん?どうしたの?」



「いいから、早くきて!」




窓際にある椅子に座っていたわたしの手を取り、立ち上がらせると、そのまま引っ張ってどこかに向かう。



急ぎたいんだろうけど、妊婦のわたしの身体を気遣かってか、少しゆっくりと歩いてくれてる。





どうしたんだろう?





頭にクエスチョンマークを思い描きながら、葵ちゃんに着いていく。






「なんでこんなに遠いかな」



と葵ちゃんがぶつぶつ言いながら足を運び、つれて行かれたのは、誰もいないリビング。






なんで?



てっきりおじさんのところに連れて行かれると思っていたけど、その予想は間違ったみたい。