☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




「考えは………ある」




気を取り直して、珠莉に向けて言った。





だけど………この考えに珠莉は賛成してくれるか?






「その考えって…………?」





珠莉に促され、渋々と口を開く。


あまり言いたくない。





……………




「なんでもいいから言って?」





俺の考えがわかったのか、珠莉は決心したような顔つきで俺を見た。





「翡翠……わたしは、大丈夫……だから」





俺が言いやすいよう優しく促すけど……珠莉は自分に言い聞かせるように言ったようにも感じた。



"覚悟"を決めたようにも見えた。




「…………」




伝えるのをまた渋ってしまう。




だけど………珠莉がせっかく促してくれたことを、覚悟を決めたことを無駄にするわけにはいかない。