☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




翡翠は、子どもをあやすみたいに、わたしの背中を優しく撫でた。




「珠莉………それは……出来ない」



「ど…して?」





わたしは結婚出来なくても、翡翠と一緒にいれればいいと思う。




どうして出来ないの?






「確かに珠莉の言う通りに結婚しなくても一緒にいられる。
だけど、籍を入れてなかったら、この子の親は、父親か母親がいないことになるだろ」




翡翠は顔を上げたわたしのお腹に視線をやり、そこに優しく手を添えて言った。





「それに……この子はみんなから祝福されて産まれてきて欲しい」





まだ翡翠の手はそのままで、視線だけわたしに移し、やつれた顔で微笑んだ。




「そのためには俺達のこと、認めてもらうしかないだろ?」