翡翠もわたしの腰に腕を回した。
「翡翠………ちゃんと寝てる?」
わたしはいつもとおなじように翡翠に聞いた。
「寝てる」
「ご飯は?」
「食べてる。
珠莉は……心配するな。大丈夫だから」
そう言ってふわりと微笑んだ翡翠を見て、目頭が熱くなる。
「珠莉……?どう……「翡翠のばか!!」」
わたしは翡翠の言葉を遮って、翡翠を睨んだ。
「もう……そんなに、頑張らないで……
わたしのために………そんなにボロボロにならないで!!
お願い…………」
わたしは翡翠の首筋に顔を埋めて泣いた。
もう………いいよ………
翡翠……わたし……いいから…………
「翡翠がボロボロになるくらいなら………もう……結婚しなくていい」



