☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




「何かあったの?」



葵ちゃんの様子からしてあんまり騒ぐようなことではないのかな………そう、思っていた。





「今、黒崎社長が来ているの」




…………え?!





「翡翠が?!」



「うん、だから珠莉ちゃんを呼びに来たの」



「ありがとう!」





わたしは葵ちゃんに礼を言い、ベッドから立ち上り、部屋を飛び出した。




そういえば今日、翡翠が来る日だった。



いろいろ考え過ぎて、忘れてた。






「翡翠!」





いつも翡翠と会う部屋に行くと、翡翠はソファーに座っていた。




「珠莉………」




わたしに顔を見せた翡翠は、また……………この前よりやつれていた。





「翡翠」




わたしは翡翠に近寄り首に腕を回し抱き着いた。