☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】



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「……り……ん、しゅ………ん」




ん………?




誰かに名前を呼ばれた気がして、重たい瞼をゆっくり開けた。





「珠莉ちゃん、起きた?」



名前を呼んでいたのは、葵ちゃんだった。




「あ、ごめんね。
寝ちゃってた…………」



「いいよ?
今は身体を休ませてあげなきゃいけないから………気にしないで?」




葵ちゃんは柔らかい笑顔でわたしにそう言った。


年下とは思えないほど、わたしに安心を与えてくれる。




「そういえば葵ちゃん、どうしたの?」




葵ちゃんがわたしの部屋に来ることは今まで何回かあった。


だけど、わざわざ起こされたのは初めてだ。



どうして今日は起こしたのか、気になった。





「あ、そうそう。
忘れるところだった」