それってうちのすぐ近くじゃねぇか………
珠莉がいたのはすぐ近くだったのか?
はぁ………と小さくため息がでた。
でも、近くってことは…………家に戻ってる可能性もある。
「理恵」
「今してる」
理恵はすでに家に電話を掛けていた。
さすがだな。
「翡翠、出ないわ」
おかしい…………
家にもいない。
歩いて来てもさすがにもうついてる。
何かあったか…………?
っ…………
俺はソファから立ち上がり、心当たりのあるところへ電話をした。
『もしもし』
「俺だ」
『あら?
翡翠さんから電話をくれるなんて、嬉しいわ』
こいつ…………
俺はしたくてしてんじゃねぇよ。



