うそ………だろ………?
言われた瞬間、理恵も俺も息を呑んだ。
「じゃあ………あなたは………珠莉の…………」
「叔父だ」
まさか…………珠莉に血縁者がいるなんて……………
「頼む…………その娘に会わせてくれ………!」
三津木社長は頭を下げて俺に言った。
三人は俺が珠莉を隠していると思ってるみたいだ。
「三津木社長、頭を上げて下さい。
珠莉は本当にまだ帰ってきてないんです」
「嘘つかないで!
珠莉ちゃんは結構前にわたしの家を出ているの!」
「嘘はついていません。
珠莉が何時頃に出たかわかりますか?」
「9時半から10時半の間よ」
今は…………11時半か………
「失礼ですが、ご自宅はどちらに?」
「西区にある三波マンションよ」



