「わたしは高野律子。
三津木綾子の姉よ」
やっぱり姉妹だったか。
だけど重要なのはそこじゃない。
「で、珠莉ちゃんとの関係は…………これ、見て」
そう言って手渡されたのは一枚の写真だった。
……………っ!
「これ…………どこで………?」
渡された写真は……………珠莉が施設の母親、美和子さんに貰った、写真と同じ物だった。
珠莉の本当の父と母が写っている写真だ。
「え…………?
珠莉ちゃん?」
気になって見ていたのか、理恵が呟いた。
「違う………この人は珠莉じゃない。
珠莉の母親………結衣さんだ」
俺は写真を置き、3人を見た。
「嘉春結衣…………結婚する前は………三津木結衣………
私の姉だ…………」
三津木社長が………小さな声で言った。



