☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




珠莉に…………?



もっと関係ないだろ。



だからと言って、門前払いはさすがにやばいし、気になる。

話を聞こう。





「いい、通せ」



「かしこまりました」




理恵は受付に通すように伝えたあと、電話を切り俺に食いかかるように近づいてきた。





「どういうことよ?!」



「知らねぇ…………」




俺も意味がわからない。

珠莉と何か関係があんのかよ……………




―――――コンコン




「はい、どうぞ」




ノックに答えると、受付の女が入ってきた。




「こちらが社長室になります」



「ありがとう」




どこか聞き覚えのある声が聞こえた。




そして、社長室に入ってきたのは、三津木コーポレーションの社長夫婦と一人の女だった。



女は奥さんと似ていた。




「こんにちは、黒崎社長」