『なぜ………?』
電話越しに緊張感が漂ってくる。
これはまずいかな?
「知らない。
まあ、そういうことで、今日は家に泊まらせるから。
じゃあ」
『はあ?!おい!!』
電話から怒鳴り声が聞こえてきたけど、無理矢理切った。
また電話が掛かってきそうだから、電源もオフに。
それから(無理矢理だけど)泊まることになった珠莉ちゃんといろんな話をして夕飯を作ったり、食べたりして楽しく過ごした。
――――――
楽しかったな〜。
娘がいたらあんな感じだったのかな。
そんなことを考えていると、妹の住む家に着いた。
いつ見てもデカすぎる。
車から降りて、ベルも鳴らさず土足のまま中に入った。
妹がいるのは、多分旦那の部屋だろう。
わたしは迷わずそこに向かって足を運んだ。



