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「お袋、呼んでくる」




翡翠は部屋を出て行った。



どうしよう…………


怖い……




さっき翡翠の手を無意識に払ってしまった。



体が勝手に拒否をした。


翡翠も拒否するなんて………




翡翠は熊谷みたいなことはしないってわかってるのに…………



どうして………




「珠莉ちゃん!?」



「小百合さん………」





ベッドの脇に蹲っていると翡翠と一緒に小百合さんが部屋の中に入ってきた。




「翡翠から話を聞いたわ。
とりあえず着替えましょう」




わたしは小百合さんに付き添われて、服を着替えまた翡翠の部屋に戻った。




翡翠はベッドに座り頭を抱えていた。



「珠莉………」




わたし達に気がつき近寄ってくる。




「今日はもう寝ろ。
お袋とここ使え」