いつも思っていることだけど、今は言わずにはいられなかった。



こんな気持ちになるの……初めて…………




翡翠は、いきなり立ち上がった。


今度はわたしも一緒に抱き上げて。




どこに連れて行かれるのかと思えば、柔らかいところに寝かされた。



ベッド………?




そして、翡翠はわたしの上に覆いかぶさってきた。




「珠莉………俺も、お前が好きだ……」




そう言って、涙の跡を消すかのように頬や目尻にキスを落とされた。




だけどそれでも、涙は流れ続ける。



「珠莉……」



「……ん」



翡翠に啄むようなキスを何度かされたあと、翡翠はキスを止め横になりわたしを抱きしめた。


わたしも自然と横向きになる。




「翡翠………?」



「だめだ………泣いてるお前に手は出せねぇ………
絶対壊しちまう………」



翡翠………



「ひす…い………わたし……ひすいに……壊される、なら……いいよ………
だか…ら、おねがい……して……?
わたしを………こわして………」