「無理です」
「なら、行こう」
聖真さんはわたしの手を握り、歩き出した。
ほんとにいいのかな?
そう思いながら、聖真さんに着いていった。
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*翡翠side*
あの野郎……………クソッ!
ホテルに戻り念のため持って来ていたパソコンを使っい、会社の問題に対応している俺。
俺が目を離した隙に珠莉を連れ去られ、追おうとした時に掛かってきた会社からの電話。
何なんだよ、こんな時に!
と思いながら電話に出ると、会社で問題が発生して、社員がやっても解決できなかったらしく、俺に電話した、ということらしい。
輝秋にも颯にも電話したけど、繋がんねぇ。
会社の問題は急いでしないと手遅れになる。
俺がするしかない。
ホテルに帰るタクシーの中で、珠莉に電話をして変わりに出た奴に珠莉に手を出すな、とは言ったけど…………
信用出来ねぇ………



