そっか……
聖真さんのお父さんは………
「じゃあ、楽しいところとかたくさん知ってますね」
わざとらしく明るく言って、紛らわした。
「そうだね〜、どっちかって言うと知ってるかな?
珠莉ちゃんとせっかくのデートだから、楽しいところに行かないとね」
それは楽しみだ。
だけど、これってやっぱりデートになるのかな。
うーん、と考えていると、
「着いたー!」
と楽しそうに聖真さんが言った。
聖真さんが見ているところに、わたしも視線を送るとそこは………
「聖真さん、服、買うんですか?」
服を売っているところだった。
「うん、入ろう」
言われるがままにわたしも一緒にお店の中へと入った。
中に入ったけど…………ここって………



