「な、なんですか?」
「こら、珠莉!」
"なんで答えてんのよ!"
と茜に怒られてしまった。
「君、珠莉ちゃんって言うんだー。
かわいい〜」
「こっちの子は?何て言うの?」
「珠莉、行こう」
茜は男の人達を無視して、また歩きだした。
だけど………
「きゃあっ!」
「珠莉!?」
腹部あたりに手を回されて引き寄せられた。
「珠莉ちゃんゲット〜♪」
「早く君もこっちに来てよ。
この子がどうなってもいいの?」
茜…………
ごめん、捕まっちゃった………
なんでわたしっていつも捕まるの?
無防備なのかな………
「珠莉ちゃんって…………いい匂いするね〜」
と、わたしの首筋に顔を近付けてきたわたしを捕まえてる男の人。
え……?また?
前にもこんなことがあったような………



