「翡翠?どうしたの?」
すると、翡翠はハッとしてわたしの手首を掴んだ。
そして、そのまま近くにあったベッドに押し倒された。
「翡翠?」
「これ………どうした?」
水着を指しながら翡翠は聞いてきた。
「この前、茜と一緒に買いに行ったの。
可愛くて一目惚れしたんだけど…………わたしには似合ってないよね」
この水着はピンク色で胸元にリボンがついてて、下はスカートぽくなってて可愛いのに………わたしが着てるから、その可愛さを壊してる気がする………
「似合ってる………」
そう言って首と胸にキスを落とされた。
「んっ……翡翠………」
コンコン―――
「珠莉ーまだー?」
扉をノックする音と茜の声が聞こえてきた。
「チッ………邪魔が入った」
そう言って、翡翠はわたしの上から消え、体を起こしてくれた。



