俺も珠莉を追って脱衣所に向かったけど、珠莉はいなかった。



やけにはえーな。




体を拭き下だけ服を着て、寝室に向かうけど、珠莉はいない。




リビングにもいない。




「珠莉?」



「翡翠……」



キッチンの方から出て来た珠莉の格好は………



身体を隠しているのはタオルだけで誘われてるみたいだ。


手に持ってんのはなんだ?

そう思いながら珠莉に近寄った。



「珠莉……お前……風邪引くぞ」




珠莉の手を引き寝室へ連れて行き、ベッドに座らせドライヤーで髪を乾かす。



タオルの隙間から谷間が……………



今は我慢だ………



俺の気持ちも知らない珠莉は眠そうな顔をしていた。

まだ寝かせるわけねぇだろ。



「終了」



そう言うとパチッと目を開けた珠莉。



「ありがとう……」



そして………




「翡翠……これ……」



ずっと抱きしめていた物を俺にくれた。



「誕生日おめでとう」



チュ………




言葉とキスを添えて。