☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




連れて来られたのは、廊下の隅。



「なんだよ……話って」



「何の事かくらい………わかってるくせに……」



珠莉の事っていうのはわかってる。


苛立ちながら紺野は話出した。




「この会社の社員としてじゃなく、珠莉の親友として言わせてもらうけど…………珠莉のこと、傷つけるなら別れて。
好きでも、珠莉のこと傷つけてるんだったら意味がない」



そんなこと…………言われなくても…………




「うるせぇ……わかってるよ!」



俺は壁を殴った。



ドンッと鈍い音が廊下に響く。




「あんなに泣かせて………わかってないじゃん!」



「言われなくてもわかってんだよ!」



あの言葉でどれだけ珠莉を傷付けたのか、一番俺がわかってる。



それに…………



「本当は嬉しかったんだ。
プレゼントも珠莉が働いて買ってくれたってことも。
だけど、もし何か起きていたらっていうのと、嫉妬が強くてあんな事………」



珠莉の事になると、本当に余裕がなくなる。