俺は次の場所へと向かった。
食堂。
人が多過ぎる。
こん中にいんのか?
ここでも、俺を見て珍しがる社員達がいて、邪魔をする。
クソッ………見つかんねぇ………
例え社内でも何が起こるかわからない。
その前に………
珠莉、許可証持って行ってんのか?
……………
急ごう。
結局、食堂では見つけられず、1階のホールを捜していた時、携帯がなった。
『翡翠?
茜ちゃん、戻って来たそうよ。
知らない女の子も一緒にいるって』
「わかった」
急いで経理部に戻った。
「紺野」
経理部に行き、紺野に話し掛けると、一人だった。
「珠莉は?
一緒じゃなかったのか?」
「さあ?
ちょっと話がしたいんですけど」
こいつ………怒ってないか?
「なんだ?」
「ここじゃ、あれなんで………
こっちに来てください」



