多分昨日言っていた、ショウちゃんとやらのカフェで働いていたんだろう。
「危ないだろぉが……」
わざわざ危険を冒してまでバイトをしたのか?
「危なくないもん」
否定する珠莉にはぁ……とため息をつき俺は言った。
「そんなことされても………嬉しくない」
そう言い放ち、俺は会議室を出た。
「翡翠、ユリちゃんは?」
冷静ではない今は何も答えられない。
さっきは自分でも何を言ったのかわからないくらいだった。
俺のためにバイトをしてくれたっていうのはわかってる。
だけど、もし何か起きてたらどうするんだよ………
一緒に住むようになったばかりの頃、珠莉はヤクザに狙われていて一回捕まった。
あの後の珠莉は…………
もう、あんなに傷付く珠莉を見たくない。
徐々に冷静さを取り戻し、自分が珠莉に言った言葉の重さに気がついた。



