☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




多分昨日言っていた、ショウちゃんとやらのカフェで働いていたんだろう。





「危ないだろぉが……」



わざわざ危険を冒してまでバイトをしたのか?



「危なくないもん」




否定する珠莉にはぁ……とため息をつき俺は言った。




「そんなことされても………嬉しくない」








そう言い放ち、俺は会議室を出た。



「翡翠、ユリちゃんは?」



冷静ではない今は何も答えられない。




さっきは自分でも何を言ったのかわからないくらいだった。


俺のためにバイトをしてくれたっていうのはわかってる。



だけど、もし何か起きてたらどうするんだよ………




一緒に住むようになったばかりの頃、珠莉はヤクザに狙われていて一回捕まった。



あの後の珠莉は…………




もう、あんなに傷付く珠莉を見たくない。





徐々に冷静さを取り戻し、自分が珠莉に言った言葉の重さに気がついた。