☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】




「理恵さん!」



「え?」



珠莉は焦り出して理恵の名前を叫んだ。
そんな珠莉を見て理恵は申し訳なさそうな顔をした。





「プレゼント……ってなんの事だ?」




珠莉も理恵も何も答えない。




「珠莉………こっちに来い」



珠莉を呼び立ち上がり、隣の会議室へと入った。




中に入り机に腰掛け珠莉を待つ。


入ってきたと思ったら、珠莉はボーッとどこかを見ていた。



「珠莉………」



珠莉は名前を呼ばれてハッとして、俺と少し離れたところに立った。



「プレゼントってなんだ?」



そんな珠莉の手首を掴み、距離を縮めた。




「あのさ、今日…何の日か知ってる?」



「今日?
7月14日………ってまさか………」



そこまではよかった。
だけど、珠莉の次の言葉で新たな問題が発生した。



「バイトして……翡翠にプレゼント買ったんだよ」



「バイト………?」




プレゼントの方ではなく、バイトの方に気が行ってしまった。



「バイト……してたのか?」



珠莉は俺を見て頷いた。



「なんで黙ってた……?」



「翡翠に言えば……反対されると思ったし………
それに………プレゼント……どうしても自分で働いたお金で買って喜んでもらいたかったから」