息が少し苦しい。 私は目を閉じ、息を整えようとした。 どん、とどこから固い音が聞こえてくる。 それと同時に、自分の胴へ違和感を覚えた。 恐る恐る下へ目をやる。 そこには、ナイフらしき物が深々と刺さっていた。 認識して、初めて感じる痛み。 そして体から力が抜ける。 「な……んで……?」 掠れる声。 私はズルズルとしゃがみこみ、男を見上げた。